休んでも疲れが抜けません。それって、もしや副腎疲労?
副腎疲労。名前は聞いたことはあるけれど、いったいどんな症状?忙しい女性なら誰もがケアすべきこの病気を紹介します。
夏を前にしてここのところ何だかだるい、ちゃんと睡眠をとっているはずなのに疲れが取れない。これってもしや、すでに夏バテが始まっている?
そんなことを感じている人がいたら、一度、副腎疲労を疑ってみるといいかもしれません。
副腎疲労って何?
副腎疲労を語る前に、副腎とはどんな働きをする臓器か?
副腎は左右の腎臓の上にある、三角形の小さな臓器で、ここから塩分や水分を調整するアルドステロン、性ホルモンとなるDHEAなど、色々なホルモンが合成、分泌されます。中でも、コルチゾールという抗ストレスホルモンの働きが重要です。
コルチゾールはストレスを感じたときに分泌されたホルモンで、交感神経を刺激し、血圧や血糖値を上げます。
適正に働いているうちは良いのですが、ストレスが慢性的になると分泌が過剰になり、やがて副腎は疲労します。
具体的にはどんな症状?
副腎疲労の特徴としては、まずは体が疲れやすくなると言うこと。
土日をしっかり休んだはずなのにどうにもだるい、という人はその傾向に強いといえます。
副腎疲労は、精神的な疲労も伴って発症することが多い。純粋な肉体疲労とは違いがあります。
一つの目安として、変化を求めることが億劫になったら要注意です。例えばおしゃれに興味がなくなる、旅行が面倒等。
代表的な症状は、
・疲労感が強く、活動するのが億劫だ。
・睡眠をとっているはずなのに眠い。
・イライラしやすい。
・記憶力や集中力が低下している。
・すぐに甘いものが欲しくなる。
・気分が落ち込みやすく、やる気が起きない。
・花粉症やアレルギーがひどくなっている。
・最近、性欲がない。
放っておくとどうなる?
副腎疲労を放っておくと、疲労感だけではない、内蔵機能の低下や生活習慣病に発展していく。
さらには、コルチゾールの過剰分泌が慢性化すれば、老化を早める原因にもなります。
副腎皮質から産生されるプレグネノロンは、コルチゾールと前述した性ホルモンDHEAの前駆体で、両者は拮抗関係にあります。しかし、コルチゾールが過剰に分泌されると、その分DHEAの作られる量が減ってしまうのです。日々のイライラが募るほど若返りホルモンの出番が少なくなる、ということになります。
副腎疲労に対抗する、自分で始められる生活習慣を!
バランスの良い食事を基本に旬の食材を積極的に食べる。
栄養はビタミンCやB、マグネシウムを意識しながらバランスの良い食事で。他にも旬の食材を意識的に摂るようにすると良いでしょう。
「その季節に体に必要な食べ物はその季節に摂れるもの」という昔ながらの考えは理にかなっているのです。
夏目前の今の季節なら、、例えば空豆や枝豆がおすすめです。
良質なたんぱく質は副腎で作られる豆に含まれるセロトニンは自律神経を調節してくれる働きもあるので積極的に食べると良いと思います。
旬の食材は手頃な価格なのも魅力です。
疲れた脳と体を立て直す。ちょっとしたお約束をひとつ。
副腎疲労になると、生変化変化を求めるのが億劫になる。だるいから動くのも面倒。そんな状況に陥ったら、どう抜け出せばいいのか?
日常生活のどんなことでもいいので、ある一つのことだけは必ずこの時間にやる、ということを決めるといいそうです。
例えばそれは朝食の時間、、お風呂に入る時間、就寝の時間、
一定のリズムの生活をすると脳の負担が少なくなります。すると体の負担も楽になる。それに例えば外の空気を吸うような五感を刺激する行為を加えればさらに効果があるはずです。
毎日六時に起きて、ちょっとだけ外を歩いてみる等、やってみましょう。