どうしてサプリメントは必要なの?
誤解を恐れずに言えば人は平等にみな「動物」。年齢を経れば生物としての力が弱ってくるのは当然。でも人間にはそれに対抗する術がある。それがサプリメントじゃん?というお話。
糖尿病や認知症など遺伝的病気のリスクをサプリで回避する。
サプリメントを活用する意義は主に3つある。ひとつには病気に対する「予防」。処方薬は病気にならないと出してもらえないがサプリメントは病気になる前に自衛策として取り入れられる。
例えば家族の中に糖尿病患者がいたら、糖質の代謝エネルギーをサポートしてくれるビタミンB群やクロムなどをサプリで摂取するというのが予防策になります。疫学調査では、栄養バランスがいいと、様々な生活習慣病になりにくいということが分かっています。肉親にそういう病気の人がいたら栄養状態に気をつけたほうがいいというフラグがたっていると考えて下さい。
血縁関係に特定の病気の人が多い場合、その病気の遺伝的なリスクを抱えている可能性はゼロではない。ならばサプリで先手を打つことで病気を回避できる確率は高まる。備えあれば憂いなしである。
まずは旬の食材をいただき、それでも補えない栄養を補強。
だるくて肌や髪の調子が良くないとき、いきなりサプリで大量のビタミンを摂るのはあまりおすすめできません。市販のサプリが良いものだけだとは限らないからです。まずは、不足している栄養素が含まれた食材を意識して多く摂りましょう。
基本は旬の食材を狙うこと。ビタミンCならばほうれん草、βカロテンならばブロッコリー。前者の旬は冬、後者は春。この時期に意識してたくさん食べることが重要。旬の食材を季節ごとに回して自炊していればまず間違いない。ただこれは理想論。
人それぞれ遺伝的な体質が違うので、ビタミンやミネラルがたくさん必要な人もいます。きちんと食事をしてもなお不調があるときは、サプリに頼るのが正解だと思います。
日頃の体調不良をウオッチして足りない栄養を補給。
寝起きが悪い、疲れが取れない、とにかくだるい、肌がボロボロ、髪がぱさぱさ、等など。寝起きの悪さや疲れはビタミンBが足りていないですし、肌や髪の調子が悪ければ、ビタミンCを気にしたほうがいいし、生殖機能の話になってくると亜鉛不足が疑われます。
加えて、いつもだるくて気合いが入らないという場合は、ビタミンB群だけでなく、ストレスに対応する副腎が大量に消費するビタミンC の補給も有効になります。
また、現代、不足が心配されるのがビタミンDです。日に当たらないとビタミンDが不足して風邪をひきやすくなったり口内炎ができやすくなります。身体の不調が出たときはネットなどで情報を得て、不足が疑われる栄養を摂ることをおすすめします。
老化で低下する抗酸化力をサプリで補い、健康を維持する。
ブドウ糖、プロテイン、フィッシュオイル、各種ビタミン、ミネラル。サプリで補給できるのは5大栄養素だけではない。身体の酸化を防ぐ様々な栄養素を効率的に補給することができる。
身体の酸化とは体内に取り入れた酸素の一部が活性酸素に変換され、身体の細胞を傷つけること。酸化が進むことで老化や様々な病気が引き起こされる。
ビタミンの中にもビタミンAの前駆体であるβカロテン、ビタミンC、ビタミンEは抗酸化作用があるが、これらは外から取り入れて酸化の害を防ぐサポート役。一方で人は本来、抗酸化作用のある酵素を自前で作れる。
ところが年齢を経るに従って抗酸化酵素は無残に減っていく。そこで抗酸化ビタミンだけでなく自前で作れる抗酸化物質、CoQ10やαリポ酸をサプリで補い、健康維持に役立てる方法も一つの手。ひとは皆等しく老いる。だが、その条件下で願いを叶えるのがサプリなのだ。
αリポ酸とCoQ10はミトコンドリアのエネルギー産生をサポートします。さらにエネルギー産生時に発生する活性酸素が疲労の原因とされていますが、高い抗酸化力でそれを除去するので疲労回復に役立ちます。また、Lカルニチンは脂肪をミトコンドリアに運んだり、その膜を守る役割を持っているので、最高の組み合わせです。
入り口はマルチビタミネ。実感が得られなければ一度止めてみる。
旬の野菜をもりもり食べて肉や魚や乳製品をバランスよく摂取して、それでもなおかつ不調があれば不足している栄養素をサプリで補う。これができたら、かなりのサプリ優等生。
その一方、サプリを導入したいけど何を飲んで良いか分からない人が多数派ではないでしょうか。その場合は入り口としてマルチビタミンミネラルを選ぶことをおすすめします。
理想の話としては食生活で全て補うのが正解ですが、結局日々忙しいのでタイパやコスパを考えて加工品や外食に頼りがち。今日だけのつもりが常食になっている方もいるでしょう。そうなると必要なビタミンやミネラルが一通り足りなくなるのでそれをマルチビタミンミネラルで補充する。
最初に取り入れてみてメリットが感じられなかったら一度止めてみる。それで体調やパフォーマンスが変わらなかったら飲み続けなくてもよし。サプリは願いを叶えるたそのためのそのための別の栄養素を洗い出し、新たに補給を。