カロリー制限が不要の痩せる食べ方【魚食】で痩せる。
カロリーを気にせず食べてよし、の代表格が魚介類。タンパク源となるのはもちろん、適正体重に導いてくれる効能がいろいろあります。
海に囲まれている日本。日本人は世界に冠たる魚好きだったが、漁獲量の減少や嗜好の変化で、魚の消費量は減っている。いわゆる「食の欧米化」が進み、肉類の消費量が右肩上がりを描き続けているのと対照的に、魚介類の摂取量は右肩下がり。昔は、魚介類の摂取類のほうが多かったのに、2010年前後に形勢逆転。
お魚を食べることも悪くはないけれど、魚介類はタンパク質源となる他にも、適正体重へ導いてくれる優れた機能性が次々と見つかっている。
魚をモリモリ食べる魚食生活にスイッチし、痩せ体質を手に入れよう!
魚食で痩せる理由①
身体はおよそ37兆個もの細胞からなる。その細胞を一つひとつ包んでいるのが、細胞膜。糖質や脂質などのエネルギー代謝は、細胞内のミトコンドリアで行われる。
代謝をスムーズに進めるには、様々な物質が細胞膜を通り、ミトコンドリアまで運ばれる必要がある。
この細胞膜の機能を高めるのが、サバ、イワシ、サンマといった青魚などに含まれる必須脂肪酸であるEPAとDHA。細胞膜の機能が上がれば、細胞一つひとつの代謝がアップし細胞レベルで太りにくい体質に変わる事ができます。
魚食で痩せる理由②
青魚などに含まれるEPAとDHAには、細胞膜を柔軟にする以外にも驚きの働きがある。脂肪細胞の脂質をがらりと変えて、体脂肪が燃えやすい体内環境へと導くのだ。
魚にはタンパク質や脂質だけではなく、ビタミンやミネラルも含まれています。なかでも注目なのが、ビタミンDです。
きのこに多いという印象も強いビタミンDだが、供給源としては魚の方が優秀。ビタミンDが多いきのこの大半は干したもの。乾燥重要量当たりでは含有量は多く見えるが、日常的に摂る量で比べると、鮭やイワシといったおなじみの魚の方が効率的に補いやすい。
また、ビタミンDは、腸管でカルシウムの吸収を助ける働きが有名だが、実は減量にも関わる。
近年の研究で、ビタミンDは筋肉を萎縮させる遺伝子の働きを抑えたり、筋肉を作るアミノ酸(BCAA)の分解を抑制したりすると分かった。筋肉が萎縮&分解されると代謝は下がり、太りやすい。魚のビタミンDは筋肉を保ち、代謝が落ちないように支え、太りにくい環境にリセットしてくれるのだ。
魚食で痩せる理由③
小腸の調子が悪いと、必要な栄養素が効率的に消化吸収できなくなり、代謝が落ちて太りやすくなる。
小腸を元気にして代謝を上げるために欠かせないのが、グルタミン。
グルタミンは、タンパク質を構成するアミノ酸の一種ですが、小腸を作る細胞のエネルギーとなり、その活性化に一役買う。
この他、グルタミンは、外的侵入を防ぐために小腸に集まるリンパ球のエネルギー源であり、免疫も活性化する。また激しい運動時の筋肉の分解も防ぐ。
グルタミンは体内でも合成できるため、食べ物で摂るべき必須アミノ酸ではない。でもストレス下や運動後は、グルタミンの需要が増えて合成が間に合わなくなるため、必須アミノ酸と同じくタンパク源から摂り入れることが求められる。
ただし、グルタミンは40度以上で加熱すると変性する。このため、刺し身などの魚介類は、グルタミンの貴重な供給源となる。
以上、魚食が痩せる理由をご紹介しました。今日から是非魚を食卓に取り入れ、健康的な身体作りを目指しましょう。