肌の老化はケアで緩められる。過去は無理でも未来は変えられる!
顔のシワ・たるみは増えていく一方なのか?
シワやたるみをセルフケアで改善するのは、残念ながら難しい。ならば時計の針を巻き戻すのではなく、進む速度を遅らせる対策をしよう。加齢によるシワとたるみは、張りの決め手となるコラーゲンが減り、弾力がなくなることが原因。だからまず実践したいのが、コラーゲンを増やす成分を含む化粧品を使うことです。代表的な成分は、ナイアシン、ビタミンC誘導体。こまめな保湿がシワ対策になると誤解されがちですが、保湿でコラーゲンは増えません。加えて、肌に触れることで摩擦が生じてコラーゲンを痛めかねない。日中は肌に触れなくても良いように、朝、保水力のあるスキンケアを使いましょう。
肌の保湿対策は化粧水→乳液がマスト?油分で蓋は少し古い。「セラミド」に注目!
肌に水分を与えたら、クリームなどの油分で蓋をすることがスキンケアの基本とされてきましたが、蓋をしてもさほど維持できないことが分かってきたようです。そこで注目したいのがセラミドの力。セラミドは角層細胞の間を埋めている脂質の一つで、水と結合する特殊な性質を持っています。水分維持に一番効果的な成分で、角質の間にたくさんあれば潤いをしっかり蓄えることができる。年を重ねるごとにセラミドの量は減少してしまうので、セラミド配合の美容液や乳液で補いたい。また、洗浄力が強い洗顔料は肌が持つセラミドを奪うので、マイルドなものを選びましょう。
これからの季節の紫外線対策、吸収剤と散乱剤、成分に着目して選びましょう。
UVケアは各種メーカーから出ているし、どれを選ぶか迷ってしまいます。日焼け止めの成分は「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があり、吸収剤は白浮きせず、なめらかにのびて使用感がいいものが多いのですが、散乱剤の方が効果が持続しやすいメリットがあります。パウダーファンデーションは一種の散乱剤を含むので、女性の場合は化粧をしていれば十分な場合も。SPFは数値が高いほど効き目がありそう、と思いがちですが、日常生活では20以上のもので十分です。どれも持続時間は2時間ほどなので、肌に優しいものを選び、こまめに塗り直すのが賢明です。
カラダや髪の乾燥に対して日々できることは?
乾燥が気になる人は、洗いすぎの可能性が大。毎日洗うのは当たり前という固定観念は捨ててしまいましょう。腕や足など皮脂分泌が少ない部分は、石鹸を使って洗うのは週1、2回でもいいようです。洗髪は1日おきで問題ないですし、お湯のみで洗う「湯シャン」でも十分。シャンプーで洗いすぎるとターンオーバーが過剰になり、成熟していない角質が剥がれ落ち、ふけが発生することも。汗をかいたら洗いたくなるものですが、汗は濃度がたった0.3%程度の、薄い塩水。泡で洗わなくても、シャワーだけで落とせます。洗顔は夏でも日に2回までに留めましょう。
白髪や抜け毛が増えてきたら、まずは生活習慣の見直しを。
自宅に抜け毛をケアするならば、「ミノキシジル」という成分配合の育毛剤がおすすめ。ただ、生活習慣の改善も重要で、まずは規則正しい睡眠、バランスのとれた食事、ストレスをなくすことを意識しましょう。カラダ作りと同様で、髪も普段の過ごし方の影響を受けるのです。遺伝性の場合は、AGA外来に行くことも推奨されていますが、白髪は原因が解明されておらず、改善が難しい。染めるなら髪が傷みにくい低アルカリ度のヘアカラーを。
髪に艶をだすためにすべきことは?
髪は生きた細胞ではないので、ダメージを受けると根本解決するのは難しいのです。美容室でトリートメントを受けたり、ヘアオイルなどを活用してカモフラージュしつつ、目を向けるべきは新しく作られる組織のこと。髪も肌と同じく、食が及ぼす影響が大きい。健康な髪を育てるためにはビタミンAや、髪の主成分となるたんぱく質、そして栄養を行き届けられるよう、鉄分を積極的に摂りましょう。また紫外線も頭皮環境に悪影響を及ぼすのでUVケアスプレーや帽子を日頃から意識的に使用して、ダメージを受け付けない心がけをしましょう。
目元のくまを目立たなくするケアは?おすすめはレチノールのアイクリーム
くまは大きく分けて、血行不良による「青ぐま」、たるんで影ができる「黒ぐま」、色素沈着による「茶ぐま」の3種がありますが、年をとると目の下の皮膚が薄くなり、どのタイプのくまもできやすくなります。それもやはりコラーゲンが減少して生じるものなので、そこに働きかけるスキンケアアイテムでケアをしましょう。コラーゲン生成を促す成分はいくつかありますが、くま予防にはビタミンAの一種であるレチノール配合のアイクリームがおすすめです。青ぐまの場合は、老廃物を溜めないようにホットアイマスクで目の周りを温めたりして血流を促すのがおすすめです。
肌のくすみをなくすことはできるか?
年をとると肌のターンオーバーの周期が長くなり、古い角質が溜まってくすみやすくなるので、ピーリング化粧品で不要な角質を除去すればトーンアップが期待できます。摩擦で悪化することもあるので、スクラブより、塗って洗い流すタイプがおすすめです。ただしピーリングで解消できるのは肌表面のくすみ。加齢によるくすみは、体内のたんぱく質が糖と結合して変性する「糖化」が原因であることも多い。予防策はまず、糖分摂取を控えること。また、料理する際は、焼く、揚げると言った高温料理よりも蒸したり茹でたりする水を使った調理法を選べば糖化を抑えられます。
毛穴が広がった時の対処法は摂る油を選ぶことから。
毛穴が目立つ原因の一つが皮脂。皮脂は食べたものから作られるので、対策としてできることはまず、良質な油を口にすること。手に入りやすく使い勝手がいいのがオリーブオイル。調理加工されて時間がたった油脂の摂取は避けるようにしましょう。皮脂が残ると毛穴が開くので朝晩は洗顔料でしっかり落とし、べたつきを感じたら脂取り紙で皮脂を取り除いて。たるみも毛穴を広げる一因なので、レチノールなど、コラーゲンを増やす成分を配合した化粧品を使うのも良いでしょう。