メリットよりもデメリットが実は多い!?牛乳は骨を弱くして細胞環境を悪化させる
牛乳は飲めば飲むほど体が弱くなる!?
牛乳といえば、カルシウムが豊富な健康飲料というイメージをいまだ持つ人も多いかもしれません。実際に、牛乳には確かに多くのカルシウムが含まれています。しかし、問題はカルシウムを含めたミネラルバランスにあります。カルシウムはただたくさん摂ればいいわけではなく、それを体内で効率よく使えるかが重要です。また、牛乳は製造過程にも様々な問題があることが分かってきました。
実際に、牛乳や乳製品の摂取によって、骨折やがんのリスクが高くなる、動脈硬化が進むということも分かっています。
日本では、学校給食で当たり前のように牛乳が登場するので、体にいいと信じ続けてきた人にはショッキングな事実かもしれませんが、牛乳で健康になるということはありません。詳しくは、以下に記していきます。
牛乳はなぜ、飲むべきではないのか?それは、実は骨をよわくするからです。
牛乳が骨を弱くするメカニズム①代謝のアンバランスでカルシウムが不要な場所に溜まる!
マグネシウム<カルシウムの状態は過剰なカルシウムが全身で悪さをします。
カルシウムはマグネシウムとの摂取バランスを考える必要があります。牛乳100mlに約110mgのカルシウムが含まれるのに対し、マグネシウムは10mgほど。両者の理想的な摂取比率は1:1~2:1ですが、牛乳単体だとなんと11:1に。このため、牛乳を毎日のように常飲することで、カルシウムが過剰でマグネシウムが不足した、アンバランスな状態になってしまいます。
骨にカルシウムが戻らなくなる
骨に蓄えていたカルシウムが血液中に溶け出す「脱灰」と、役目を終えて再び骨に戻る「再石灰化」を繰り返すのがカルシウムの正常なサイクルです。それをコントロールするのはマグネシウムの役目。しかしカルシウムが過剰になってマグネシウムが不足することで代謝のバランスが崩れてしまうと、血液中のカルシウムが正しく骨に戻れないために、骨のカルシウムがどんどん減っていきます。そして、骨からカルシウムが溶け出し、骨がスカスカになると同時に、骨に戻れないカルシウムが体の不必要な場所に溜まっていき、健康に悪影響を及ぼすようになります。(異所性石灰化)
牛乳が骨を弱くするメカニズム②カルシウムが正しく働くために不可欠な存在がマグネシウム!
カルシウムが細胞に出入りするのをマグネシウムが司っています。
まず、細胞内にカルシウムが入ると、それを皮切りに様々な生命活動が開始されます。マグネシウムは、そのスイッチ役として必要な分だけカルシウムが入ることを許可します。
そして、カルシウムが細胞内に溜まると細胞の機能異常の原因となるため、必要な作業が終了すると、マグネシウムは速やかにカルシウムを排出させてスイッチをOFFにします。
つまり、マグネシウムの含有量が少ない牛乳は実はカルシウムを上手に使えない体にしてしまうのです。
牛乳が体に与える悪影響
悪影響① 牛乳の乳糖に対する消化酵素を持っていない
牛乳には乳糖という成分が含まれています。人間の母乳にも含まれていて、乳児はこの乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の合成量が多いのですが、乳児期が終わり離乳する時期になると一気に減りはじめ、成人ではほとんどつくられていません。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人がいますが、これは腸が弱いからではなく、乳糖を消化できないために起こる消化不良(乳糖不耐症)であり、体の正常な反応なのです。
悪影響②酸化した乳脂肪をとること人間の体も酸化する
日本で売られている牛乳の大半は、加熱による殺菌が行われています。その殺菌方法は、温度や時間でいくつかの種類に分かれますが、もっとも多いのが、120~150℃で1~3秒の「超高温瞬間殺菌法」によって殺菌された牛乳。この牛乳には、乳脂肪が酸化した過酸化脂質という有害物質が大量に含まれる恐れがあり、摂取すると動脈硬化のリスクが高くなるなど、全身が酸化ダメージを受けてしまいます。
悪影響③不自然なホルモンが含まれがんのリスクが高まる
多くの牛乳は、搾乳量を増やすために人工的な成長ホルモンが高濃度で投与され、それが牛乳の中にも混入しています。
さらに、妊娠中の牛から無理矢理搾乳するため、女性ホルモンの血中濃度が高く、その血液からつくられる牛乳にも女性ホルモンが多くなっています。
これを人間が飲むことで、前立腺がんや乳がん、卵巣がんといった性ホルモン系のがんのリスクが高まるほか、不妊の問題も招いているのです。
悪影響④大量のたんぱく質がアレルギーの原因になる
牛乳にはカゼインというたんぱく質が大量に含まれているため、たくさん飲むとうまく消化できずに腸に到達してしまいます。すると、これを異物や外敵が侵入してきたと判断した免疫システムが、体内で大暴走を起こします。これによって食物アレルギーが引き起こされ、ひいてはアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症など、様々なアレルギーにつながっていくのです。